「使い道が決まらない」という状態で、土地を何年も持て余している方がいます。売るにも価格の根拠が出ない。貸すにも、どんな用途が成り立つか見当がつかない。その手前で、土地の全体像がまだつかめていない、という場合があります。
上から見ると、地上を歩いていたときには見えなかった情報が出てきます。使い道の見え方が変わる、というのはそういう意味です。
使い道が決まらないのは、全体像がつかめていないから
遊休地の活用を考えるとき、地上から歩いて確認しただけでは、判断に必要な情報が揃わないことがあります。
どこが平らで、どこが傾いているのか。道路に面している部分の長さはどのくらいか。隣地との境界付近の状況はどうなっているか。これらが分からないまま「ここに建物を建てられるか」「どんな業種なら借りてくれるか」を話しても、出てくる答えは曖昧なままになります。
活用を検討する前に、土地の形と接道の状況を数字でつかんでおく。その段階があることで、使い道の話を具体的に始められます。
ドローンで上から3D化すると、何が見えてくるか
葵不動産では、遊休地や広い土地の調査にドローンを使っています。上空から撮影して、撮影データを3D化する作業まで行います。
3D化をすると、高さも大きさも数字になります。傾斜のどの部分が何メートルの高低差になっているか。道路に面している部分の距離はどれだけあるか。平らに使えそうな面積はどのくらいか。歩いているときは感覚でしかつかめなかったものが、計測値として出てきます。
記録が残ることも実務上の意味があります。調査から時間が経ったあとで確認が必要になっても、そのたびに現地へ戻らずに済みます。
愛知県内で、ドローンを使った不動産の調査に対応している不動産鑑定事務所は、現時点で数社です。ただし、飛ばせる場所には限りがあります。現地の状況によっては、地上からの調査を中心に進めることになります。
形と接道が分かると、考えられる用途が変わる
3D化で形状と接道状況が数字で出ると、使い道の検討を具体的に始められます。
例えば、遊休地として持て余している土地でも、平らな部分の面積と道路に面した長さが分かれば、どの規模の建物が成り立つかを確かめられます。傾斜のある土地でも、緩やかな部分だけを切り出して別の用途で考えることができます。
形と接道が分かると、売れる相手・借りてくれる相手の条件も絞り込めます。建物を建てる人、資材置き場として使いたい事業者、農地として使える人。用途によって、想定できる相手が変わります。
もちろん、土地はひとつずつ条件が違いますので、上から見たからといってすべての答えが出るわけではありません。地上だけでは見えなかった情報が加わることで、考えられる選択肢が広がります。
数字になってから、選べる道が増える
形状・面積・接道を数字でつかんだ状態で、売る・貸す・持つを並べる。その順番にするだけで、使い道を検討するときの話の具体度が変わります。数字を見てから選ぶかどうかを決めていただければ、それで十分です。
よくある質問
Q. ドローンで空撮すると、どんな情報が出ますか?
上空から撮影して3D化することで、土地全体の形状・高低差の数値・道路に面した部分の距離・隣地との境界付近の状況が把握できます。歩いて回るだけでは感覚でしかつかめなかった情報が、計測値として出てきます。
Q. 遊休地の活用を考えるとき、最初に何を確認すればいいですか?
まず土地の形状・面積・接道状況を数字でつかむことが先です。その状態で、建物を建てる・事業用に貸す・売るなど用途ごとの可能性を並べます。全体像が分かっていないまま用途を決めようとすると、あとで前提がずれることがあります。
Q. ドローンが使えない場合はどうなりますか?
現地の状況や周辺環境によっては、ドローンを飛ばせない場合があります。その場合は地上からの調査を中心に進めます。調査の方法はご相談の内容と現地の状況を見て決めます。
Q. 遊休地は市街化調整区域でも売れますか?
市街化調整区域(原則として一般的な建物を建てられない区域)だからといって、売り先がなくなるわけではありません。農地として使える人、資材置き場が必要な事業者など、また建てられる条件を持つ相手との組み合わせで、売り先が生まれる場合もあります。土地の場所と状況によって変わりますので、まずご相談ください。

