ドローンで上から撮った土地の画像は、3D化すると、建物の高さも敷地の面積も数字で出てきます。私は名古屋で不動産鑑定士として価格を判定していますが、葵不動産では不動産調査でドローンを使っています。撮っているのは、価格の根拠になる数字です。
上から撮ると、高さと面積が数字になる
広い敷地を地上から歩いても、目の前の一角しか目に入りません。建物の裏側、隣地との境の様子、奥のほうにある構築物。ひとつずつ回っても、全体がどうつながっているのかは頭の中で組み立てるしかありません。
上空から撮影して3D化すると、高さも大きさも数字で分かります。建物が何メートルあるのか。敷地がどういう形をしていて、どのくらいの面積があるのか。歩いて目測していたものが、そのまま数値として手元に残ります。
数千坪ある工場の敷地でも、この方法なら全体を一度に押さえられます。地上からでは、端まで行くだけで時間がかかり、しかも見た印象しか持ち帰れません。
価格を判定する側からすると、この違いは大きいです。目で見た印象は、そのままでは価格の根拠になりません。土地の形や高低差は価格に効いてきますが、そこが数値で押さえられていれば、なぜその価格になったのかを順を追って説明できます。
撮った記録は、あとから何度でも見返せる
調査は、現地で終わるわけではありません。事務所に戻って資料を突き合わせているうちに、あの隅はどうなっていたか、と気になることが出てきます。そのたびに現地へ行き直すのは、正直なところ手間です。片道に時間がかかる土地なら、確認したいことが1つあるだけで、半日を使うことになります。だから、撮れるときには空撮の記録を残しておくようにしています。
記録があると助かるのは、判断が数か月にわたる案件です。相続の話し合いが続いていたり、税理士との相談を挟んだりすると、最初に現地を見てから結論が出るまでに時間が空きます。その間に出てきた疑問も、記録を開けば確かめられます。
飛ばすのは、価格を判定する「不動産鑑定士」自身
ドローンは不動産鑑定士である私自身が飛ばしています。撮りながら、何を撮るかをその場で決められます。この角度から敷地の奥行きを押さえたい、この構築物の高さを取っておきたい。上から見てはじめて出てくるものが、現地では毎回あります。
価格の判定にどの数字が要るかは、判定する側にしか分かりません。だから、その場で撮り足せることが、ここで差になります。数字を使う本人が飛ばしているぶん、撮り直しのために日を改めることも少なくて済みます。
上から見ないと分からないことを、現地調査の一部として見ています。愛知県内で、ドローンを使って調査している鑑定事務所は数社です。ただし、どの土地でも飛ばせるわけではありません。
見た印象ではなく、数字で持ち帰る
地上を歩いて「だいたいこのくらい」でおわってしまっていたものが、ドローンを飛ばすと数値として残ります。根拠を示して価格を判定するときに、その差が出ます。もちろん、土地はひとつずつ条件が違いますので、どの土地でも同じように撮れるとは限りません。
それでも、広い敷地や、人が入りにくい土地をお持ちで、その価格を確かめたいときは、上から見るところから始められます。
根拠のある価格が必要になったときは、ご相談ください。
よくある質問
Q. ドローンで撮影した画像を3D化すると、何ができるようになりますか?
複数の角度から撮った画像をつなぎ合わせて、立体のデータにします。そうすると、画面の上で高さや距離を測れます。現地でメジャーを当てられなかったところも、あとから数値を確かめられます。地上から見ているだけでは確かめられなかった部分も、価格を説明するときの材料になります。
Q. 不動産の調査は、どこでもドローンを飛ばせますか?
飛ばせる場所には限りがあります。現地の状況によっては、地上からの調査だけで進めることもあります。その場合でも、調査そのものができなくなるわけではありません。ドローンは、地上から確かめきれない部分を補うための手段です。撮れる土地であれば記録を残す、という進め方をしています。
Q. すでに撮ってある空撮写真があるのですが、使えますか?
見せていただければ、そのまま調査の材料として使います。そのうえで、価格を判定するのに足りない角度や高さがあれば、あらためて撮りに行きます。何が要るかは、現地で土地を見ながら決まっていくところがあります。お手元の資料は、多いほど調査が早く進みます。
Q. ドローン調査は、不動産の相談とは別に頼めますか?
価格のご相談の中で、不動産調査のひとつとして使っています。現在のところ、撮影だけを切り出してお受けしてはおりませんが、ご相談内容によってはお受けできるケースもございますのでご相談ください。

