鑑定と仲介、二度相談しなくていい理由

土地がいくらなのかを知りたいときと、実際に売りたいときとで、相談する相手が変わる。不動産では、ありがちな話です。名古屋の葵不動産では、不動産鑑定と売買の仲介を、私が両方引き受けています。相談し直さなくていいのには、理由があります。

値段を判定する人と、売買を動かす人は分かれている

不動産鑑定評価とは、不動産の適正な価格を、不動産鑑定士が根拠を示して判定することです。鑑定士の独占業務で、判定の過程と根拠は鑑定評価書という書面に残ります。

買い手や売り手を探して取引をまとめるのは、宅地建物取引業の免許を持つ不動産会社の仕事です。価格を判定する人と、売買を実際に動かす人。この2つは、業界では別の会社に分かれているのがふつうです。

分かれていること自体には理由があります。価格を判定する仕事と、その物件を売る仕事が同じ人のところにあると、都合のいい数字を作れるように見えてしまいます。だから距離を置く。会社としては筋の通った考え方です。

ただ、頼む側からすると手間が増えます。土地がいくらなのかを知りたければ鑑定事務所へ行き、その土地を売ることにしたら不動産会社へ行く。同じ土地の話なのに、相談する相手が途中で入れ替わります。

事情の説明も、はじめからやり直しになります。誰が相続したのか。いつまでにお金が要るのか。兄弟のあいだでは、何が決まっていて何が決まっていないか。こういう話は、2回目には短くまとめて話してしまいがちです。

引き継ぎのところで、話がずれることもあります。鑑定士が根拠を積み上げて出した価格と、売り出しのときに不動産会社が置く価格は、そもそも役割の違う数字です。そこを誰も説明しないまま話が進むと、なぜ金額が変わったのか分からないままになります。

私が、鑑定と仲介の両方をやることにした理由

前職は不動産会社の鑑定部で、鑑定評価だけを担当していました。同じ会社に仲介の部門もありましたが、情報管理の方針で、鑑定士が仲介を担当することはありませんでした。さきほどの距離の取り方を、社内の決まりにしていたわけです。

私は、鑑定と仲介の両方をやりたくて、令和4年に独立しました。価格を判定したあと、その土地が実際にどう動いたのかまで見届けたかったからです。判定して終わりだと、自分の出した数字が現場でどう扱われたのかが分かりません。

前職とは今もつながりがあり、仕事をいただくこともあります。分けておくほうが安全だという考え方も、もっともだと思っています。ただ私の場合は、部門で分けるかわりに、価格を先に出してから売買へ進むという順番を区切りにしました。

値段を先に置く順番が、そのまま最後まで続く

両方を持っていると、話す相手を変えずに順番どおり進められます。まずその土地が今いくらなのかを数字で出す。それを見てから、売るのか、貸すのか、しばらく持っておくのかを決める。決まってから、売買の手続きに入ります。

鑑定を頼んだら、そのまま売却まで話が進むわけではありません。値段を決めてから売るので、売るために値段を決めることがありません。数字を見た結果、今回は動かさない、という結論になることもあります。

売ると決まれば、契約書の作成業務から移転まで、続けてご相談いただけます。途中で担当が変わらないぶん、同じ話を別の相手にもう一度する必要がなく、聞かれたことに答えるのは一度で済みます。

もちろん、土地はひとつずつ条件が違いますので、どの土地も同じように運ぶとは限りません。それでも、値段を先に置いてから決めるという順番だけは、どの土地でも変わりません。

何を頼めるのか

葵不動産で引き受けているのは、次の5つです。

  • 不動産売買(仲介・買取)
  • 不動産鑑定評価
  • 不動産コンサルタント業務
  • 士業向けサービス
  • ドローンを活用した鑑定評価・不動産調査

費用の目安もお伝えしておきます。1件あたりの鑑定報酬は、物件や依頼の目的によりますが、30万円から60万円程度になることが多いです。100万円以上になることもあります。何のために価格の根拠が要るのかを先に伺ってから、お見積りします。

どのあたりまで伺えるか

不動産鑑定は全国に伺います。売買の仲介は、名古屋市を中心とした愛知県が中心です。日々のやり取りや現地の確認に距離が効いてくるので、そこは正直にお伝えしています。

ただし、規模の大きい事業用地であれば、遠方のご相談も伺います。過去には、他県にある数千坪の事業用地をお預かりしたこともあります。買う相手が全国にいる土地なら、距離はあまり問題になりません。

まず、正しい値段を知ってから決める。その順番を同じ相手と進められるだけで、決めるまでの手間がずいぶん減ります。

根拠のある価格が必要になったときは、ご相談ください。

不動産鑑定について相談する

まず概算をお出しします。その数字を見てから、進めるかどうかを決めていただけます。

お電話でのご相談
052-950-7001

よくある質問

Q. 不動産鑑定を頼んだあとに、売却まで同じ会社に依頼できますか?

できます。葵不動産は不動産鑑定業者の登録と宅地建物取引業の免許の両方を持っているので、鑑定評価を出したあと、そのまま売買の仲介まで続けてお引き受けできます。契約書の作成業務から移転まで、担当が変わりません。事情の説明を2回していただく必要もありません。

Q. 不動産鑑定士と不動産会社は、どう役割が違いますか?

不動産鑑定士は、適正な価格を根拠を示して判定し、その過程を鑑定評価書に残します。不動産会社は、買い手や売り手を探して取引をまとめます。判定する側と、売買を動かす側です。業界ではこの2つが別の会社に分かれていることが多く、依頼する側は2回相談することになります。

Q. 売買の仲介は、どのあたりの地域まで対応していますか?

名古屋市を中心とした愛知県が中心です。日々のやり取りや現地の確認があるためで、そこは正直にお伝えしています。ただし、規模の大きい事業用地であれば、遠方のご相談も伺います。買う相手が全国にいる土地なら、距離はあまり問題になりません。なお不動産鑑定は全国に伺います。

Q. 鑑定を依頼すると、そのまま売却の契約をすることになりますか?

なりません。まず概算をお出しして、その数字を見てから進めるかどうかを決めていただきます。概算の段階で見送りになっても、それで終わりでかまいません。1件あたりの鑑定報酬は30万円から60万円程度になることが多く、決まってから費用を確定して実際の作業に入ります。

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